◇かわいくないと育ててもらえない。愛されない。
大事なことは、「実務能力50点」と「愛される能力50点」との認識だ。この双方が必要不可欠なのである。
そして、裏切らない、辛抱できる、そんな信用を作ることだ。
実務能力は50点満点だから、もし100点でも50点以上はとれないと考えるべきだ。
だから、態度が悪く不快感を与えるならマイナス50点で、実務能力があっても、結果0点の評価になる。
生意気はだめ。生意気で成功した人を私は見たことがない。
もちろん、気をつけていても、やっかみ、嫉妬、意地悪はある。傲慢、差別、軽蔑などもあるだろう。
生意気でもないのに意地悪をする人はレベルの低い人。
そういう悪意の人はそもそも昇進・昇格できないから、即刻、追い抜いてしまおう。
さて、これは恋愛や結婚、家庭も同じではないだろうか。
結婚したい人がいるとする。祈っているだけで叶うのだろうか?
問われることは「魅力のあるあなたですか?」ということである。
女性であるなら、髪の毛の手入れ、お化粧、料理の腕、洗濯、アイロンがけ、ファッションセンス‥どれも大切なこと。
飛び切りの準備はいらない。そこそこでよい。もし、魅力あるあなたになるための努力をしないで、祈っているだけでは片手落ちである。
髪の毛を振り乱し、祈祷師のように祈っても、恋人は遠ざかるだけではないか。
大事なことは、愛されるあなたになること。そのために磨きをかけること。
職場では、部長から愛される課長になること、係長に好かれる新入社員になることである。営業マンは、お客様に愛されることだ。
正しいとか、間違っているとかはもちろん大事だけれど、愛されることはもっと大事かもしれない。
実は、愛されていれば少々オカシナ仕事をしても許してもらえる。逆に、生意気で嫌われている人は、ほんの些細なミスも許してもらえない。
では、どうすれば、愛される社員になれるのだろう。
ルソーは、教育論「エミール」の中で、「子供は可愛い。それは育ててもらうために可愛いのだ」と言った。「もし、子供が邪悪で危険な存在なら、誰も育てないだろう」とも。
可愛らしさ‥それが男であろうと女であろうと大事なことである。
それともう一つ大事なことがある。「手柄を独り占めしない」ということである。
上司の課長から指示を受け、ある仕事を成功させたとする。
そのことを部長がほめたとしよう。あなたは。誉められてうれしかった。満面の笑顔で、「ありがとうございます!」と反応した。
しかし、これは50点の反応である。
もし、それを99%自分でやったとしても、「恐れ入ります。この仕事は課長の指示とアドバイスで何とか完成できました。ありがとうございます!」と言って100点だ。手柄を独り占めしてはいけない。
それが華々しい成功であればあるほど大事になる。
逆に、10%しかやっていないのに、まるで100%やったように言う人がいるが、この人は成功者にはならない人である。
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