☆右に引っ張る自民、動かない公明.考え方、決断、行動‥
性格により、考え方により、前後左右の多次元の選択肢があるというのが世の中である。
先日、電車の中、目の前の70代の女性2人が次のような話をしていた。
「東京オリンピックのとき、高速道路ができて、あれで東京は汚れたのよ!」
「次の東京オリンピックね、あれもダメよね!」
確信というか、信念の声だった。
「随分、左の意見だな‥」と絶句しつつ眺めていた。
東京オリンピックに反対する意見があるというのは新聞などで知っていたが、目の前でそのような人たちを見ると、つくづく世の中はムズカシイと感じる。
私のような単細胞は、「オリンピックは素晴らしい」としか思えない。
「何で、オリンピックに反対なの?」と不思議でならない。
きっと何かの理由があるのだろうが、その真意が分からないからチンプンカンプンだ。その予算を福祉に回せとか、そういう考えなんだろうか?
さて、今、議論が進んでいる「集団的自衛権」。
ここに至っては、ましてや意見は分かれることになる。
現実に、集団的自衛権の不調和が自民、公明両党の間で激しくなってきた。
自民党は米国艦船を日本の自衛隊が護ることにシフトさせたい。
そのことで、「より強固な戦闘組織」にしたい。
一方、公明党は「個別的自衛権」の範囲内で国防を維持しようとしている。
右にシフトさせたい自民党と、中道で平和憲法を守りたい公明党。
その双方の話し合いは、今 平行線だ。
現在、中国を脅威と考えている日本人の割合は10人に8人だと言われる。
現実に、米国と日本の強固な軍事力への進展を望む人は多い。
「手遅れにしてはならない」という考えだろう。
一方で、「戦争への道」、すなわち「地獄の道」を開く可能性があるから、「対立構造にシフトさせてはならない」という考えもある。
先日、このことが我が家で話題になった。
義父は、「憲法9条を変えたら、公明党には票を入れないからな」という。
「お父さん、公明党はそんなことしませんよ」と私は言った。
戦争を体験した世代は、戦争などまっぴら御免なのだ。
ともかく、皆、考え方はこのように違っている。
政治というのは、つくづく難しい仕事である。
朝鮮半島問題、東シナ海問題はどこに行くのだろう。
どこに落ち着くのか。どこに落ち着かせるのか。
うっとうしい梅雨の中で、悶々とした日々が続く。
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