☆自由は独立から得られる。
会社に入社する。最初は平社員である。
業に入れば業に従う。まず、自分の個性なんて置いておこう。
100%就職先に染まろう。自己主張など後回し。
まず、社会人1年生の生活について語ろう。
○貧しい生活。
給与は薄給である。賞与少々。年収は300万円にとどかない。
けれど、これが最初の一歩である。
そして、このスタートラインの苦悶の日々こそ、未来のあなたが微笑みながら回想する素晴らしい時代である。
まず、親のスネをかじらず、独立個人として生活する。
もらいものの食器、ちゃぶ台。使い勝手の悪い安物の調理器具。
オシャレな服装や、かっこいいクルマなどは無縁だ。
恋人なんて、遠い将来の夢。そんな余裕はない。
貧しくも税金を払い、年金を収め、借金をしないで生きてゆこう。
黙って、苦しい仕事を丹念に続けるのだ。
まず、この生活ができなければならない。
もし、ここまで到達できなければ、普通の生活は不可能だ。
普通の生活とは、苦労多き下積み時代を経て生まれる。
○独立個人。
まず、「独立個人」になることだ。
親のスネを齧らず、完全無欠な独立を果たすことだ。
もし、あなたが独立個人なら、着飾った女性があなたを見下そうと、誰かが馬鹿にしようと、あなたは誇りを持つべきだ。
自分で稼ぎ、自分で生きているあなたは人生を恥じることはない。
あなたは立派だ。偉大な人だ。
では、年収200万円だったらどうか。いや、年収150万円ではどうか。
もし、あなたが社会に迷惑を掛けず、その収入の範囲で生きているなら、やっぱり立派である。誇っていい。
一番、大事なことは、自分で稼いで自分で生活すること。
そこに、本当の自由がある。労働から得たお金は美しく輝かしい。
私が社会人になり立ての時、年収は280万円(東京・税込)だった。
多いと思う人もいるかも知れない。
ただし、これは額面である。税金、健康保険など様々引かれて、残るお金は思いの外少ない。
夜勤もある。肉体労働である。週休1日である。
仕事をしたらクタクタで会合には出られない。遊びに出歩く体力もない。
とにかく、体を休めることに多くの時間を使う。
月20万円。税金、健康保険など、いろいろ払うと手取りで14万円ぐらいでなかったか。そこから家賃4万円と、クルマのローンや水道光熱費を払う。
食費などで5万円、残りはわずかだ。
賞与が少しあるから、何かできるが、やっぱりギリギリだ。
楽しいことはあったけれど、辛いことの方が多かった。
けれど、私の心は自由だった。貧しくとも、自分の生活に誇りがあった。
私は、独立個人が幸福の原点であることを知った。
○でも、家庭は持てない。
けれど、1人で生活するにはいいが、家族を抱えるとしたら‥
年収280万円(税込)は、成り立ちにくい稼ぎである。
ツバメでもカラスでも、家族を持つなら、住む家と餌とを十分に与えられる存在でなければならない。結婚生活とは、好いた惚れただけの話でない。
物理的に生活ができるよう形を整えなければ、それは砂上の楼閣であり、波がくれば崩れ落ちるはかなくも悲惨な生活となる。
そのことを知ったのは、あの離婚からだった。
突如、夢の生活が崩落したのである。
次の記事は、→
ここをクリック!
<創価の森通信>へ
<別館>ブログトップへ
<本館>ブログトップへ