☆理想を追求できるか?
デジタル時代である。
ホームページやブログは、瞬時に修正できる。
文章を書き直してクリックするだけで、思い通りに世界が変わる。
しかし、現実の世の中はそうはいかない。
火山が噴火して火山灰が降り積もる。それをキーボードの上から、ワンクリックで消すことはできない。
たかだか1㎡の面積の火山灰を取り除くにも、スコップでバケツに移し、それをトラックの荷台に移し替えなければならない。
この世は、観念の世界ではない。現実の世界なのだ。
○理想。
会社には明らかに多くの人が困っている問題がある。
それは誰もがオカシイと思っているし、分かっていることだ。
この問題を解決できれば、どれだけ多くの人が喜ぶか‥
しかし、その問題を解決するには時間がかかるし、場合によっては長く放置されることもある。なぜか。
それは、問題の解決にはマンパワーとお金がかかるからだ。
理想は考え方であって現実ではない。
理想とは夢であり、目標であり、絵に描いた餅である。その思いを実現するには、予算の確保と汗水流す努力とが不可欠である。
○現実。
利益が有り余っているなら、理想を実現化することは簡単だ。
しかし、現実は厳しい。利益がない。
ポンコツのクルマはお客様の印象を悪くする。
古びた作業服や装備、古くさいパンフレットもお客様は喜ばないだろう。
でも、それはお金が足りないのだから仕方ない。
「でも、くだらないことに投資しているじゃないか!」
「でも、飲み会をやっているじゃないか!」
「そんなことに使う金があったら、こっちだよ!」
こういう声が職場には沢山ある。
けれど、会社オーナーにとっては、そのことにお金を使わざるを得ないのであり、そもそもの根本的な問題は、全体が儲からないことなのだ。
このことを理解しなければ、不満は未来永劫なくならない。
悪い点を見るだけではだめだ。
良い点を見て、今ある仕事に感謝することも必要だ。
○忍耐。
時を待たねばならないことがある。じっと辛抱するということ。
それが5年、10年と続こうとも‥
「社長は、アイデアを受け入れない!」と怒ってはならない。
受け入れないのではない。実行に移せないのだから。
従業員の嘆きや悲しみを、何とも感じないオーナーなんていない。
社長だって辛いのだ。否、一番辛いのは社長だ。
社長が一番、忍耐力がある。社長にとって、会社は自分自身なのだ。
会社の倒産は、すなわち自分の死である。
だから、必死で、無い知恵を絞って、考え悩み抜き頑張っている。
この親同然の社長の苦しみに同苦しよう。
社長の悩みを、解決するあなた自身になろう。
そういうあなたを、社長は必ず大事にする。
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