☆変毒為薬の妙法ゆえに.
聖教新聞(10月14日)に使命の記述がありました。
池田先生は、観心本尊抄(かんじんのほんぞんしょう)の御文を引いて、次のようにご指導されています。
如来滅後 五五百歳始 観心本尊抄(240ページ)
http://hiraganagosho.web.fc2.com/b238.html
きょうに いわく「わくせつ こしん わくせつ たしん」とう うんぬん すなわち ぶっかい しょぐの じっかい なり.
経に云く.「或説 己身 或説 他身」等 云云
即ち 仏界 所具の 十界 なり.
通解.「法華経寿量品には、あるいは己身を説き、あるいは他身を説き、あるいは己身を示し、あるいは他身を示し、あるいは己事を示し、あるいは他事を示すと説かれている。これは仏界に十界を具する文である」
指導.「仏は、わが身に十界のさまざまな姿を現しながら自在に法を説き、衆生を救っていく。十界を全て、民衆救済の智慧として生かしていく
私たちもそうだ。自分が悩んだ分、悩む友の心が分かる。
自らの労苦を惜しまないから皆の労苦が分かる。
苦難には深い意味がある。慈折広宣流布の偉大な使命を果たすために、必ず生かされる。これが変毒為薬の妙法だ」.
「仏にも地獄から仏界の全ての命が含有されているとのこと。
自らの体験と立場と現実とを説き、示しながら語り、導き、縁する人たちを幸福へと導く。理屈ではなく現実の姿を通して広宣流布を果たす・・
この新聞記事を見て、思い出したのはナイチンゲールでした。
ナイチンゲールは何不自由ない大富豪の家に生まれました。
一生、楽しく、何の苦労も必要ない家に生まれた。
しかし、彼女はそのような贅沢な生活をしたくなかった。
ナイチンゲールには内なる声がありました。
それは看護師として人々に尽くしたいという使命の声でした。
しかし、その職業に就くことを許さない両親との確執に悩み続けます。
やがて彼女はノイローゼになって衰弱しました。
両親はそんな彼女を見るに見かねて、看護師への道を承認します。
ナイチンゲールは33歳にして看護師の勉強を開始、35歳でクリミア戦争の野戦病院で空前絶後の活躍をしました。
http://sokanomori.exblog.jp/12949741/
ナイチンゲールだけではありません。
あらゆる偉人が自らの心に偉大な使命を宿しています。
リンカーンは黒人が鎖に繋がれているのを見て奮い立った。
http://sokanomori.exblog.jp/10866447/
ガンジーは白人の差別に憤り戦いを挑んだ。
http://sokanomori.exblog.jp/13300224/
周恩来は中国の没落を可視できず全人生を中国建設に捧げた。
http://sokanomori.exblog.jp/13155360/
鉄鋼王カーネギーは、貧しい人々のために全米に図書館を寄贈した。
http://sokanomori.exblog.jp/13821689/
ヘレンケラーは世界中を訪問し、福祉の重要性を訴えた。
http://sokanomori.exblog.jp/11147777/
ビクトルユゴーはナポレオン三世との闘争の中でレミゼを残した。
http://sokanomori.exblog.jp/14011667/
これらの人々は使命感が偉大だったのです。
小さければ小さいなりに、大きければ大きいなりに、使命は人生を運び、人生を輝かせます。それは城の石垣のようなものです。
石垣の石は小さな石も大きな石も、城(他の人たちを幸せにする)を支えるという意味では平等なように、小さくても使命が宿った人は自らの人生を誇りに思うし、その使命を果たす行動と成果の中で、自分自身を好きになれるのです。
使命感の重要性を知らない人は、偉人たちが「能力が高かった」と勘違いしているのだと思います。確かに能力も才能もあったでしょう。
しかし、偉人たちがその仕事を成し得た最大の理由は「使命感」にあったと私は確信しています。
私は平凡で無知でレベルは低いけれど、それでもほぼ多くのことを完成させてきました。そこには燃えるような使命感がいつもありました。
折伏も、仕事も、イベントの成功も、およそ、ありとあらゆる成功は、使命感が基盤にあった。逆に、失敗の多くは使命感の欠如でした。
私自身、使命を見失ったり、使命を感じられない多くの仕事は、実にダラシナイ敗北に終わっています。
使命感とは「けして諦めない心」ですから、一度や二度の失敗で諦めることはないのです。何度も繰り返しチャレンジする。
学び、工夫し、あらゆる努力をするのですから成功しますね。
その執念は、自己満足のためのものではない。
誰かのためだから踏ん張れる。やり抜ける。
そもそも自分のために渾身の努力なんてできない。
とどのつまり、誰かを幸せにしたいから頑張る。
池田先生がご指導された「苦難には深い意味がある。慈折広宣流布の偉大な使命を果たすために、必ず生かされる。これが変毒為薬の妙法だ」は、不詳なりともわが体験において納得できるのです。
「広宣流布の偉大な使命」は、最初からある人は皆無でしょう。
けれど、縁に触れ、眼前に生じる小さな、ささいな使命感で1つ1つ成果を出す中で、知らず知らずのうちに使命は育ち大きくなります。
若木が年輪を増やし、大樹になるように。
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