☆金銭的にカツカツの人生.
「金儲け」というテーマで、金儲けをしたくない私がシリーズを書いていますこと、不謹慎かもしれません。
ただ、考えても答えは同じで「働くこと」に帰結するのです。
普通に働き、普通に暮らすことを楽しんで頂きたいですね、私は。
例えば「お金がないから子供が大学に行けない」と嘆く必要もなく、その場合は夜学や通信教育で働きながら学べばいい。
「我が家は貧乏だから、大学を出せるカネはない」でいい。
大学も出せない親だから劣等、なんてことはない。
私は貧乏が元々好きなのです。
できれば貧乏で気楽に生きたい。ただ、世間体もあるし、家族が貧乏を望まないから、頑張っているというのが本音です。
先日、日経新聞に「縄文人で行こう!」という体験手記を見ました。
その内容を以下に抜粋して所感を述べます。
「私は「縄文土器」を6歳から作り始め、55歳の今も作っている。
作品展を年に数回開くほか、各地で作り方を指導する教室を開催.
縄文人の生活、人と人とが助け合う素晴らしさを現代に伝えようと活動を続けている。
49年前に、工事現場の崖の断層に瓦のようなものが見えた。
棒で土をかいたら縄文土器の破片が出てきた。
その美しさに魅了され「同じものを作ろう!」と思った。
山から赤土や黒土を持ってきて、水を加えて形を整える。
しかし、子供なので、焚き木にくべたが全部割れてしまった。
以来、博物館に行ったり、読書をして、夢中で勉強した。
足かけ5年でやっと焼き上げることができた。
以来、土器を作り続けた。
大学を卒業後、造形作家として活動し、やがて縄文文化と関わりがあるされるアイヌの人たちを訪ねて話を聞いた。
狩猟や採集で自然の恵みを得ながら、必要な分だけしか取らない。
取りすぎれば恵みが絶え、子孫が困るからだ。
自然と共生するという点で、真のありようがここにあると思った。
彼らを通じて、縄文人の精神風土も見えてきた。
私は深く共鳴し、25歳の時、できるかぎり自然に依存して暮らそうと、春は山菜取り、秋はクルミやドングリの実の採集に明け暮れた。
そうして蓄えた糧で、1年の半分を食いつなぐ・・
そんな生活を30年続けた。
私は造形作家としての仕事は続けるが、生活の大半を縄文に捧げているので、金銭的にはカツカツ。
正直、「オレの人生、これでよかったのかなあ」と思うこともあるが、求めてくれる人もいるので「このままで行こう!」と思える。
私は、神奈川県に知人から借りた山がある。
今、そこに竪穴式住居を立てる準備をしている。縄文の暮らしをリアルに体験する「縄文村」を開設できればと夢見ている」
(日本経済新聞9月25日より)
長文を短くしてご紹介しました。
この手記を書いた平田氏は、まさに貧乏父さんです。
金銭的にはカツカツ。でも信念を貫く人生。(笑い)
こういう人は「変人」「奇人」の類かも知れない。
でも、心洗われた記事でした。^^
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