☆298人の無残な死に思うこと。
毎日新聞夕刊(7月24日)の写真に釘付けになった。
前方を8台のオートバイが先導し、その後方から霊きゅう車が続いている。
この霊きゅう車には、撃墜された航空機の死者が乗せられているのである。
新聞は、「悲しみの列 40台」と題し、次のように語っていた。
「マレーシア航空機撃墜事件(乗員・298人死亡)で、搭乗者40名の遺体がオランダに到着した。事件から7日目にしてようやく戻ってきた犠牲者のひつぎを政府要人や遺族が出迎えた。
受け入れた軍用空港に鎮魂のトランペットが響いた。
黙とうの後、兵士たちが軍用輸送機の後部ハッチからひつぎを担ぎ出した。
丁寧に霊きゅう車に運び入れ、敬礼する。
参列者は悲痛なまなざしで静かに見守った。
空港を出発した40台の霊きゅう車は列をなし、身元確認が行われるアムステルダム郊外の軍施設に向かった。
沿道には市民があふれた。
オランダ人の犠牲者は193人。
遺体搬送は、25日ごろまで続く。
1人1人の犠牲者を大切に扱う追悼式は、墜落現場で遺体を手荒に扱い、貴重品すら略奪した武装集団とは対照的だ。
車列を見送った会社員は、「民主国家らしく尊厳ある振る舞いを見せたオランダを誇りに思う」と語った」
黒塗りの霊きゅう車が列を作って走る1枚の写真が、私の心を締め付けた。
悔しさ、はかなさが心を巡り、やがて怒りが湧いてきた。
ウクライナの戦乱の中に、息を潜めている加害者がいる。
その加害者を支援している悪しき国の権力者がいる。
彼らは必ず、その報いを受けるに違いない。
許すまじ、悪魔の所業。忘れまじ、悲痛なる出来事。
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