☆「猪の金山を摺り」と悟る.
沢山の「べき」があり、それが対立することを述べました。
では、相容れない「べき」と具体的にどう向き合えばいいのでしょうか。
池田先生のスピーチから、その方法を考えましょう。
御書に、「猪の金山を摺り(いのきんざんをすり」(916)とある。
あるところに「金の山」があった。
そこにイノシシがいて、金の山が輝いているのが気に入らない。
「何だ、あんな奴」と思い、金の光を消そうとして、体をこすりつける。
イノシシだから、毛が固く、勢いもすさまじい。
結果はどうなったか。こすればこするほど、金の山は光を増していく。
大聖人は、このことを引かれて、「法華経の行者は、障がいに遭えば遭うほど、もっと輝く」と教えてくださっている。
障がいとは、三障四魔のことである。
三障四魔と戦わなければ成仏はない。
不幸の薪(たきぎ)があって幸福の炎がある。
苦労があるから喜びもある。煩悩測菩提である。
悩みがあるから成長がある。ゆえに、幸せばかりの幸せはない。
(1998年1月25日、東京の指導から)
池田先生 はさらに次のように述べられている。
「自分のことさえ、自分の思うようにはならない。
まして、他人が自分の思うようにならないのは当然である。
それに、いちいち腹を立てても、何が良くなるわけでもない。「しょうがいない人だなあ」と思って、慈悲をもって包容してしてあげるしかない」
「大聖人はこの世界が大六天の魔王の所領であると仰せである。ゆえに善人が迫害される。悪人がのさばる。こういう世界を、根本次元から変えていくのが広宣流布である」‥
「何だ、あんな奴」とイノシシのように怒り狂う人がいる。
けれど、そんな人であっても、心に「広宣流布」をしっかり置いて慈悲で包容してあげる‥これが池田先生のご指導である。
大白蓮華 2015年10月号12~14ページ。
そこに、池田先生の強烈なご指導が記されている。
「金(きん)は、ドブの中に落ちても金だよ。誰が誹謗しようが、ヤキモチを焼こうが、金はかわりません。忍耐強く(信心に)励んでいきなさい。最後には、その人が勝つに決まっている」
「私が、どんなに悪口を言われようが、不動の精神で指揮を執って進んでいるのは、全部、諸君のためです」
「自分はこれだけの広宣流布の歴史を築いたと、お互いに言える人生を、生き切っていこうではありませんか!」‥
理不尽な「べき」によるイジメ、誹謗中傷への最善の対策はなにか。
それは「広宣流布の誓願と行動」、「忍耐強い信心」、「慈悲の包容」にある。その結果、必ず勝利があるとのご指導です。
目には目を、歯には歯をの論争ではない。池田先生ほど悪口を言われた人はいないが、先生は論争などされなかった。
ただひたすら、広宣流布に邁進された。
この師匠の行動こそ、模範とすべきものです。
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