☆小説・新人間革命の答え.新人間革命第1巻に「新安保条約」の調印の内容が語られている。
以下に、その趣意を記し、所感を述べたい。
>新安保条約は、アメリカの日本に対する防衛の義務が
明確化され、旧安保条約のもつ片務性や不平等性は是正されていた。
しかし、それは、日本が軍備の増強を図り、アメリカの極東軍事態勢の一翼を担うことを約続するものであった。
第三条には、日本両国は「武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、
憲法上の規定に従うことを条件として、維持し
発展させる」とうたわれている。
これは、日本の軍事力を強化させることに他ならなかった。
第五条には、日米両国は日本の施政下にある領域で
「いずれか一方に対する武力攻撃」があった場合、
「自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め
共通の危険に対処するように行動する」ことを宣言している。
つまり、日本にある米軍基地が攻撃を受ければ、
日本も防衛の義務を負い、戦争に巻き込まれかねない
危険を背負うことになる。
更に続く第六条では、日本は米軍が基地を使用する権利を
認めることを明記している。
それは、新安保条約が締結されれば、日本は米ソの争いに巻き込まれ、
再び戦争への道を歩むのではないかという危機感を、
国民につのらせる警告であった。
5月19日、本会議で新安保条約が委員会で単独可決された。
自民党がなぜ、かくも強硬に可決に踏み切ったのか。
それは6月19日に、アイゼンハワー米大統領の訪日が予定されており、
それまでに新安保条約を、この時点での衆議院の可決が
タイムリミットであったからである。
この暴挙に、国民の怒りは燃え上がった。
それは、安保条約そのものの内容よりも、
議会制民主主義を踏みにじった岸内閣への怒りこそが、
人々の行動の起爆剤になったといえよう。
(第一巻91ページから97ページより)
新人間革命にはこの安保問題について、
山本伸一が男子部の代表と懇談する模様が描かれています。
その内容を以下に添付します。
>その折、一人の青年が真剣な顔で尋ねた。
「新安保条約が大きな問題となっていますが、この際、
学会としても統一見解を出すべきではないかと思いますが?」
伸一は、笑みをたたえて言った。
「君は安保に対して反対なのか、それとも賛成なのか?」
「私は反対です。安保は廃棄し、中立の立場に立つべきだと思います」
すると別の青年が発言した。
「私は全面的に賛成とはいいかねますが、
今のところやむをえないと思います。
日本はアメリカの協力なくて、軍事的にも経済的にも、
独り立ちできない状況です。安保を廃棄したりすれば、
日本はアメリカを敵に回すことになります。
したがって安保を廃棄せよというのは、
現実を無視した意見です」
ほかの青年たちも意見を述べたが、主張は二つにわかれた。
伸一は、彼らを包みこむように語り始めた。
「青年部の間でもこれだけ意見が食い違う。
一口に学会員といっても、安保に対する考え方はさまざまだよ。
反対も賛成もいる。そしてどちらの選択にも一長一短がある。
それを学会としてこうすべきだとは言えません。
大聖人の御書に、安保について説かれているわけではないから、
学会にも、いろいろな考えがあってよいのではないだろうか。
政治と宗教とは次元が違う。
宗教の第一の使命は、人間生命の開拓にある。
宗教団体である学会が、政治上の一つひとつの問題について
見解を出すのではなく、学会推薦の参議院議員がいるのだから、
その同志を信頼し、どうするかは任せたいと思う。
ただし、政治上の問題であっても、これを許せば、
間違いなく民衆が不幸になる、人類の平和が破壊されてしまう
といった根源の問題であれば私も発言します。
いや、先頭に立って戦います」
青年たちの目が光った。
(第一巻99ページから101ページより)
以上、新人間革命第一巻の安保に関する記述です。
「宗教団体である学会が、政治上の一つひとつの問題について見解を出すのではなく、学会推薦の参議院議員がいるのだから、その同志を信頼し、どうするかは任せたいと思う」
その通りだと感心しつつ、拝しました。
そうであるなら、批判するとしたら公明党ということになります。
では、公明党は中国を批判しているのでしょうか。
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